【完】君しかいらない
「そ?だけど、もっと確信できるから。

俺がどれだけ愛梨ちゃんのことが好きなのか…その体に刻み込みたい」



そんな言い方されたら、もうどうしていいかわからなくなってきた。



照れを通り越して、あたしは真っ赤。



「奏太くん、ヤダ…もぉ。

それに、あたしの口からいいよなんて…アハハ…絶対に、言えなーい!」


っていうか、お子様なあたしに、そんな日がやってくるとは思えない。



フニャフニャと笑ってるあたしを見て、



奏太くんは、余裕の笑みを浮かべてる。









「それは俺の仕事だから。絶対に、愛梨ちゃんから言わせてみせる」



「ええっ!?」



その自信、どっから来るの?



「今だって、自然だった」



奏太くんは、目を細めて満足そうにしてる。



そっ…



そうだった。



あたし、いつの間にか…奏太くんと……。



いやいや、だからって!



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