【完】君しかいらない
悲しい結末~奏太side
~奏太side~



あぁ…



もぉこのまま、ずっとここで、




愛梨ちゃんと、まったりしていたい…。









なんて思うほど、



時間の流れがゆったりとしている。



愛梨ちゃんとDVDを観たあと、



ソファにもたれて、二人で話をして。



ナナオの部屋に、中学のときのアルバムが置いてあったから、



それを愛梨ちゃんに見せて、中学のときの話題で盛りあがった。



楽しい思い出でいっぱいの、俺の中学時代。



アルバムには、陽斗と一緒に映ってる写真もたくさんあって、



愛梨ちゃんは興味深そうに、アルバムに食い入っていた。



中学のときはもう既に俺の頭はキンパツで、



先生に何度も叱られたけど、



いつも自分のやりたいことを通してきた。



やんちゃだった俺が、今あるのも…



全て陽斗のおかげ。



陽斗が俺のことを、ここまで引っ張りあげてくれたからこそ、今の俺がある。



それを…



絶対に、忘れちゃいけない。




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