【完】君しかいらない
「そんなこと言うなよ……離したくなくなる……」
奏太くんがあたしの背中に腕をまわし、
最初はそっと…
次第に、力強く抱きしめられる。
この感じ……
久しぶり。
壊れそうにあたしを抱く腕が懐かしい。
あたしは逃げたりしないのに、
何度も、何度も力をこめては、
あたしの背中を引き寄せる。
「ずっと…こうしていてね……」
「愛梨ちゃん……もう、後悔しても知らないから」
後悔なんて……。
フッと頭をよぎる気持ちを、
あたしはかき消すように、静かに目を閉じた。
なにが一番いい選択なのか、
そのときの自分には、わかるはずもなくて。
あとで後悔したり、
懐かしく思うこともあるんだろうけど、
あたしは、自分が選んだ道を
信じて歩いていきたいな。
それが、この1年半で学んだこと。
いつも、前を向いて歩こう。
あたしが選ぶ道は、
いつも間違っていないはずだから…。
奏太くんがあたしの背中に腕をまわし、
最初はそっと…
次第に、力強く抱きしめられる。
この感じ……
久しぶり。
壊れそうにあたしを抱く腕が懐かしい。
あたしは逃げたりしないのに、
何度も、何度も力をこめては、
あたしの背中を引き寄せる。
「ずっと…こうしていてね……」
「愛梨ちゃん……もう、後悔しても知らないから」
後悔なんて……。
フッと頭をよぎる気持ちを、
あたしはかき消すように、静かに目を閉じた。
なにが一番いい選択なのか、
そのときの自分には、わかるはずもなくて。
あとで後悔したり、
懐かしく思うこともあるんだろうけど、
あたしは、自分が選んだ道を
信じて歩いていきたいな。
それが、この1年半で学んだこと。
いつも、前を向いて歩こう。
あたしが選ぶ道は、
いつも間違っていないはずだから…。