【完】君しかいらない
「悪いけど、春奈と安元くんとのことをあたしたちから聞いたって、秘密にしてね。もう、春奈を傷付けたくないから…」


「うん。わかった」


転校初日にして、すごい秘密を知ってしまった気がする。


二人を見る目が変わっちゃう…。







昼休みが終わる頃、安元くんが中西くんや数人の男子と、教室に戻ってきた。


そこへ春奈も戻ってくる。


「あっ!そうだ。陽斗~、英語のノート見せて」


「自分でやれって」


「えーっ!何でよ。見せてくれたっていーでしょ!?」


春奈に追いかけられ、迷惑そうな顏して逃げてる安元くん。


一緒にお弁当食べた子には秘密にしてねと言われたものの、もう…普通には、見れないなぁ。


あの二人、付き合ってたんだ…。





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