【完】君しかいらない
こういう反応されたとき、俺はどうフォローしていいかわからなくなる。


奏太とかなら、「かわい~!」とかってハグしにいったりすんだろな。


とてもじゃないけど、俺にはできね~…。


「…帰るわ。じゃーな」


「あっ…うん。バイバイ!また明日~」


小中は赤い顏のまま、にっこり笑って俺に手を振ってた。


俺は特に反応を示すでもなく、そのまま家の中に入った。









…ドアを閉めて、ちょっと考える。


俺、やっぱ愛想ないよな。


「バイバイ」とかって言った方がよかった?







…いや、やっぱ俺には無理。







< 214 / 1,444 >

この作品をシェア

pagetop