【完】君しかいらない
隣だし?


同じクラスだし?


陽斗、さっき『興味ねぇ』とか言ってたけど、あれって口先だけかよ…。


へー…。


そーなんだ?






一人で色々考えを巡らせてると、クイクイと左腕を強めに引っ張られた。


「奏太~?ねぇ、今日も泊まっていい?」


最近付き合い始めた女、ユーリが俺に甘えるような視線を投げかけてくる。


「おー。いーけど?」


「やったぁ」


腕にピッタリと寄り添ってきて、柔らかくて長い髪が、俺の腕に絡みつく。


俺がユーリを好きなとこは。


この、長い髪だけ…。




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