【完】君しかいらない
愛梨ちゃんとは同じマンションで、登校班も同じだった。


あの子は俺によく話しかけてきてくれてたから、名前もちゃんと覚えてた。


よく一緒に歩いて学校に行ったっけ…。







フワフワの猫っ毛に、薄茶色の少し長めの髪。


昔の俺はなんだか女みたいで、自分で自分が嫌いだった。


だけど愛梨ちゃんは、いっつも俺のことを羨ましそうに眺めてて。


大きな目をキラキラさせてさ、『奏太くんって、キレ~イ!あたしもいつか、奏太くんみたいになりたいな』


とかって言ってくれてたから…。


俺、愛梨ちゃんといるときだけは、結構、自信持ててたんだぜ?









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