【完】君しかいらない
「誰に?」


「そっ…それは……」


愛梨ちゃんが口をモゴモゴさせてる間に、無理やり紙袋の中を覗き込んだ。


あれ…これって…。


「わわっ!!見た?」


「これ…陽斗んちにあったヤツ?」


「うん。ウチのクラスの女の子…奏太くんは知ってるよね。春奈に返してって安元くんに頼まれて…」


返してって…。


アイツ、何考えてんの?


「へぇ…」


「このクマのぬいぐるみ、春奈が安元くんの家にずっと置いてたんだってね。別れた後、返しそびれてたから…って」


いや、そーじゃないだろ。


処分するっつってたじゃん。



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