【完】君しかいらない
り…理解できない、理解できない、したくなーいっ!


「何なの、あたしに喧嘩売ってる?」


「まさか。…ま、そこまで言うなら、幹事に撤回しとくわ」


安元くんはそう言って、教室を出て行った。


何考えてるの?


ホント、わけわかんないんだけどっ。


興奮状態のまま席に戻ると、春奈はもう席にいなかった。


…春奈、どう思った?


やっぱり安元くんのこと気になってるんだよね。


そ…そうだ。


だったら、あたしから幹事に頼めばいいんだ…。


あたしは肝試しの組み合わせの相談をするために、幹事をやってる男子のところへ急いで走ってく。




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