【完】君しかいらない
あたしは急いで携帯を取り出し、あっくんに電話をかけた。


あっくんいつも部活で疲れてるから、いつの間にか寝てた……ってのが多いんだよね。


ドキドキしながら、あっくんが出てくるのを待つ。


携帯を持つ手首にあっくんからもらった腕時計が見えて、なんだか余計にテンションが上がってくる。


「はい」


すました声が聞こえてきて、ドキッとした。


……え……あっくん……だよね?


あたし、違う子にかけちゃったかな。


「……愛梨?なんで黙ってるの?」


あっくんの優しい声が聞こえてきて、ホッとすると同時に懐かしさで、ブワッと涙があふれてくる。


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