【完】君しかいらない
「まーな。俺はそーいう男だしなー。人の弱みにつけこんで、条件つけるよーな」



「そういう意味じゃないけど…」



「陽斗には、俺から返しとくから。愛梨ちゃん、俺に返してよ」



「何言ってるの?それはあたしが…」



「愛梨ちゃんが陽斗に貸し作ってんのとか、ヤなんだよ…」








え…?



さっきまでニコニコしてたのに、奏太くんはまっすぐな目であたしを見てくる。



「ヤダって言われても…。借りたのはあたしなのに…」



「昨日だって、愛梨ちゃんのピンチ救ったのって陽斗じゃん。朝まで…ずっと、一緒だったわけだし。陽斗って優しいしな」



奏太くんは悲しそうな顔を見せると、フッと視線を逸らした。





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