【完】君しかいらない

愛梨ちゃんが引っ越して来てから、


ほぼ毎日顔を合わせてた。


愛梨ちゃんが笑顔だと、俺もうれしくって。


普段からテンション高いけど、さらに高くなって、


なんでもできそーな気がした。





だけどさ……


絶対に、俺のモノにはならないんだよな。


だったら、友達から始めようって思った。


そりゃな、今だって友達だけどさ、


愛梨ちゃんの中には、男＝友達っていう感覚がなさそーな気がずっとしてた。



ただ、同じマンションに住んでる下級生。


……ぐらいの存在だと思ってる、絶対に。