コイン★悪い男の純情
 「では、迷子センターの電話番号を教えておきます」 
 「06 ・・・・ ・・・・です」

 「それから、お母さんの写真を撮らせてもらえますか。確認の為に勇太君に見てもらいますので」
 「わかりました」

 「もし、お母さんが勇太君を見つけられた場合は、迷子センターに電話を入れてもらえますか」
 「はい、そうします」

 「では、お母さんの写真を撮らせて頂きます」

 クルーは携帯電話でかんなの写真を撮影した。

 「これで、失礼します」
 「よろしくお願いします」

 クルーは頭を下げて立ち去った。

 「淳也さん、これからどうする?」

 「今まで1時間位捜してもいなかったですよね。今度は食事をした所から、ジェラシックワールドの方へ、戻ってみたらと思うのですが」

 「そう言えば、ずっと進行して来たよね。そうしましょうか」
 「じゃ、そうしてみましょう」


 二人は食事をした所まで早足で戻った。
 その間も、かんなは左右をきょろきょろと眺め回して、勇太を捜していた。


 (もしかすると、ジェラシックワールドの辺りにいるかしれない)


 淳也はそんな勘がしてならなかった。
 淳也の勘は当たっていた。

 
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