短編集
でも、そんなこと言っても、先輩には関係ない。
先輩が求めている答えを、知ってる。
でも、言いたくない……。
「分かってるくせに」
さらに、怖くなる、目。
「みんなとは違う特別な感情だよ。気付いてるか気付いてないか……あぁ、気付いててあえて言わないのか」
――見透かされてる。
ありえないから避けていた……。
少し……気付き始めてた……。
「あんたが癒那のこと、好きに見えるんだけど」
……あぁ、言われてしまった……。
一番避けていた言葉を……。
『先輩が好き』
……信じたくない。
先輩が私のことを想ってくれるなんて、ありえないから……。