短編集


その意味はきっと、『早く描きたかった』。

私に会いたいから、と言う意味ではない。


ちゃんと、分かってる。

だから、そんなに嬉しくならないで、私。


「今日で終わると思うから、そしたら少し話したいことがある。聞いてもらえるかな?」


話……?


「……わかりました」


いつもなら絵を描きながら話してるけど、絵が完成した後に話すって……いつもの話と少し違ったりするのかな?

大切な話……?


大切……は!!


まさか転校!?

いやだ先輩行かないで……って、まだそうと決まった訳じゃないし……。


でも本当になんだろう……?

そんなことを思っているうちに、いつのまにか『未妃』が完成していた。


「よし、出来た。はい」


そう言って先輩は、完成した絵を見せてくれた。


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