恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
「心愛…ムードがない…。それじゃあ~欲情しない…まずは一緒にお風呂に入ろうか?」


「じ、じょ、冗談はよせ!!紫苑」


「本気だけど…」


「本気って!!?…それは無理無理…」
私は顔をブルブル振って、拒否する。



「…じゃあ~お先にどーぞ」


「先に?…わかった・・バスルームはどこだ?」



「あっち」



紫苑の指差す方向に私は踵を返した。



私の手足は緊張でガチガチに強張り、上手く前に進めない。



「…ぷっ…心愛…ゼンマイ仕掛けのロボットみたい」


紫苑は余裕たっぷりに笑っていた。





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