恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
紫苑と店に顔を出して、出勤した馨さんに佐藤の張り込みが出来なくなったコトを伝えた。



「どうしてですか!!?」


馨さんは凄い形相で睨んで私たちを責める。



「それは…捜査上の秘密で詳しくは言えない…。私と紫苑は馨さんのボディガードとして…」



「佐藤さんが…議員の親戚だから…警察に圧力が掛かってるんですね。あの時と同じですね」


「あの時?」


「別に…私の独り言です!」



「なぜ?佐藤さんの素性を??」


「…探偵を雇って独自に調べました…。彼の友人も彼に刺されて…死にかけたけど、無理やり示談させられたと言っていました…」



私と紫苑は顔を合わせた。



「その探偵に会わせてくれないか?」



「…私…今夜はアフター…鮫島さんと食事する約束しているんです。彼の名刺…後で持って来ます…」






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