恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
紫苑は栗原さんに連絡を取り始める。



ほんの30分で栗原さんは店に紫苑を訪ねてやって来た。


彼は栗原さんをオーナールームに招き入れる。


黒縁の眼鏡の端正な顔立ちの男性。

Gパンの モスグリーンのモッズコート。

軽快な服装だけど、スーツが似合いそうな知的な雰囲気も備えていた。

「紫苑…久しぶりだな…」


「…」


私は給湯室で二人にコーヒーを入れる。

お茶組みなんて…初めてだった。


「どーぞ」



「サンキュー…君は紫苑の秘書?」


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