恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
「…!?」


既に警視庁の前には栗原の車が停まっていた。



「お、お前…どこに居たんだ?」


「どこでもいいだろ?早く乗れ…紫苑」


「サンキュー」


時間は刻一刻を争う。


「混んでるな・・・」


「急がないと…」



大通りは事故で混雑していた。


「麻布だっけ?」


「そうだ!!」


「裏道から行くか…」



「頼む!!」
俺は栗原に全てを委ねる。

栗原はアクセルを踏んだ。急激にスピードメーターが右に振れる。


ヤツは鮮やかなハンドルさばきで一通の道へと走りこんでいく。


この際、法定速度は関係ない!!俺が大目に見る。だから、心愛の元に早く行ってくれ!!





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