恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
神田明美はお腹を満たされて、ようやく自ら自供を始めた。



あまりにも唐突過ぎて、私と紫苑は面を食らう。



彼氏の黒澤の供述では彼女にそそのかされたと言っていたが、神田明美は黒澤にそそのかされたと言っていた。


* * *

どちらかが嘘を付いてるのは明らかで…


それは物的証拠を固めて、二人を追及するしかない。



「お疲れ…」


休憩室のソファーに座って私と紫苑は休憩をとる。



「・・・どっちが嘘付いてると思う?」



「…男の方だな・・・」



「確証は?」


「彼女の涙だ・・・」


神田明美は紫苑を真っ直ぐに見つめながら自供し、涙を零した。



「演技かもしれませんよ」






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