恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
紫苑は真っ直ぐに私を見つめた。



「心…愛」



か細い声だけど、私は紫苑の声を訊いて瞳を潤ませた。



「紫…苑」




「どこにも行くなよ…俺のそばにいてくれ。心愛…」



彼は私に今出せる…精一杯の声で訴えた。



「…いるよ。ずっとそばにいる・・・」



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