恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
「…別に来なくても俺は大丈夫だ…順調に回復している…」



「あれから心愛ちゃんの様子は?」


栗原は俺のベット脇に置かれた椅子に座り込む。






「綺麗にさっぱりと父親の復讐は忘れている…マロングラッセのヤツ…指輪の強奪には失敗したが…心愛の記憶はちゃんと盗み取っていったな」



「・・・」



「俺は研修が終わったら…心愛と本部に戻る…現場も魅力的だけど、心愛の為に後方に退き、キャリア組として出世する。俺がトップになって根底から警察を立て直す」



「そっか・・・」



「何年掛かる分からないけど…絶対、やり遂げてみせる…」



「お前なら出来るさ…紫苑」








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