恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
2人とも微動だしない。


この家だけが時を止めたように、父も母も動かなくなっていた。



まるでマネキンのように。



「・・・」



私の身体がようやく父と母が殺されたコトを理解し始める。



あまりの恐怖に私は身体から力が抜け、その場にと座り込み…一歩も動けない。


小刻みに震える歯。


自分が発してる音に怯えて、涙が溢れる。



私の日常が突然、音もなく崩れ、愛していた父と母が奪われた。







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