The yoke of matrimony【夫婦の絆】

「でも、俺に庶民になれって言っても無理な話でしょ？
庶民のことを全て理解するなんてことは不可能なんだよ」


「『全て』は無理でございます。しかし、理解しようとする気持ちが大切なのでございます」


「気持ちねぇ。そんなもん社会じゃ必要ないんだよ」


急に冷めた口調になった由季様に、これ以上話しても意味がないと思った私は、早々に諦めた


「そうでございますか…。では、この話はこれで終わりということで、私は失礼させていただきます」



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