これが恋だとするならば・・・
逃げようか。


このイケメンは
普通からズレテイルどころじゃない。



変人だ。



適当に「惚れてる」といって、
その甘いマスクと声で、



いたいけな平凡な少女をたぶらかして、
金まくしあげるホストもどきなんだ!!






考えているうちに自分が
とても危険な立場におかれている気がした。



妄想とは、
時に恐ろしい結論に
結びつけるものだ・・・。




「俺、悪い人じゃないよー?
飴あげるから教えてくださーい。」



キラキラー。
無駄に輝く瞳。



ゥ゙ー。
私が愛犬家としっての犯行か!?


被害妄想は果てしない。


そして自分がとても混乱していることに今更ながら気付いた。



「大体飴あげるってところがオカシイわッッ!!」



「だって惚れたんだからしょうがないっしょ?
ほら?俺インスピレーションは大事にする派だからー。」



そういって、
少年は「ほれほれ」と
無表情でチュッパチャップスを差し出す。



ってか少年、
≪久々に笑った≫とかいいながら、
ずーっと無表情な気がするんですけど・・・・。



その顔で・・・・笑ってるの?
なら結構怖いょ・・・?




ちなみに


どうでもいい情報だが、


チュッパチャップスは、


今日で二本目だ。




「どいつもこいつも餌付けか!!コラー!
私は動物園の猿じゃないんだぞー!!」




「だって俺あんたに惚れタンだもーん。



そりゃあ餌付けぐらいするよ。」






変人
王子様は


ナゼカ、



シンデレラと


魔法使いを




を間違えたようで・・・





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