これが恋だとするならば・・・
「智里ラブリィ・・。」
「あ、あんたが悪いんでしょ!!?」

「そうだね。


・・・俺が悪いよね・・・・・。」



なんだか瀬名先輩、
今日、妙に落ち着きすぎてない??

あっさり認めちゃったし?


まぁ、
私的には落ち着いてるほうが
いいんだけど・・・。



ザワリと
いやな予感。



「ちゃんとわかってる。」





初めて見た。


先輩がしっかりと
微笑んでた。

目を細めて、
優しすぎる表情で
笑う。



なのになんでか
無償にいやだった。


鳥肌がたった。



ズキンと
それを見た私の心が
痛んだ気がした。




あの時も

あの時も


無表情のこの先輩が笑えば
嬉しいと心の底で
思ってた自分。



滅多に笑わない人だから
この人が笑ってると
私、嬉しい。




嫌いで、
苦手で・・・
ウザイけど・・・。




だけど


私は


好きだと思った顔が


一つある。





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