死神の仕事
2、死神


「うわあ!え、何!?」

俺は驚いて尻餅をついた。

「あー、死神だよ。」

死神と名乗る男は宙に浮いたまま俺に近づく。

「あ…そっか、俺、死ぬから死神見えるのか。」

納得してそう言うと、死神はため息をついた。

「ちげーから。」

「え?」

「佐藤隆彦、お前の寿命はまだまだ先なの。」

「は?」

どういうこと?

「俺、死ねないってこと?」

< 3 / 16 >

この作品をシェア

pagetop