甘くて切なくて、愛おしくて



沢城さんは何も悪くないのに。そんな事、分かっているのに



怒りと




悲しみと




苦しみが一気にこみ上げて来て




気が付いたらそう叫んでエントランスを出て
マンションのすぐ横の階段に向むかう。





何て事を言ってしまったんだろうと何度も心の中で自分自身に怒りながら
自分の部屋まで続く階段を無我夢中で駆けあがった。









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