涙の理由を、君は知らない

彼の肩に頭をぐりぐりする。


「なぁに」

「なんでもないよ」


そう?と彼は優しく微笑む。

彼の、声が好き。

どこまでも優しくて、聞く度に、心臓がきゅうっとする。



春を過ぎれば、もう2年。


春を過ぎれば、君はもう、隣にいない。




私じゃ、だめなんですか。


私のこと、どう思っているんですか。


聞きたいことは、山ほどある。

でも、言い出すことが出来ない。


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