新撰組蝶乱
「総司!君…総司をなんと!」
「気絶しとるだけじゃ。ものの数分まてば治るわい。」
冷静な顔でこたえた蝶の言葉に、近藤の顔に安堵の色が浮かんだ。
すると、
「おいトシ!すまないが後は頼んだ。」
「ああ…あ?ちょ、近藤さん!」
沖田を抱えて屋敷内にはいろうとする近藤。
それに思わず叫んでしまってから、土方はしまったと思った。
「近藤って。」
蝶が訝しげに土方をみる。
(くそ…ばれたからには、)
土方が諦めて、意を決し、鞘に手をのばしたとき。