Quiet man
キミのため、俺のため・・?
「ねえ__?」

「ん__?」


「黒岩さんと何話してたの?」


「ああ、サイン貰って・・

京都の話をしてたんやけど。」


「ああ、彼は地元か」



「うん、ウチも菩提寺が

そっちにあるって話しててん。

そしたらさーあ?

そこの住職さん知ってるねん

て・・びっくりやろ?」



「へえ・・世間は狭いな」

「ほんま・・」


「・・静かだね」

「うん、ここはね」



バーン・・・!!



「何やってんのよーぅ!」


「そーだよ、ゴオ君!

もっと飲もうぜー!?」


「・・・・・ああ。」

「ほらぁ、ナギちゃんもぉっ。」

「う・・うん。」




ココは某有名ホテルの

比較的小さなパーティ会場。


バルコニーのガラス戸が一気に

開けられたかと思うと、

酔っ払い達が締りのない顔で

ニチャニチャ笑いながら

俺達の腕を取り、

中に引き戻されるのだった。


まだあと一日残っていると云う

のに大丈夫だろうか?


ココにいるロッカー達は酒豪中

の酒豪ばかりだから平気だとは

思うが・・。


主催者側の粋な計らいとは云え、

失策だった様な気がしないでも

ない。


ただ気掛かりなのは、出演者の

流行の"ポップ・スター"達も

一緒の会場なんだよね・・。


どっちにも必ず1人ぐらいは、

スゲエ酒癖の悪いのがいるんだ。



君子・・、

危うきに近寄らずってさ。








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