Quiet man
「ウドンは・・・?」




ぴく。


くぅ、しまった!

反応してしもたー!


肯定してどうすんの。

アカンアカン、

歩け歩け歩け! 

GO GO GO!!



「・・手打ちの美味い店。」




ぐぁー、

痛いトコ突いてきよった。

ああっ?

ちょっとしたストレスが体にっ!?


頭が痒くなって・・

アー、掻き毟りたいっ。




「ダシは関西風。」



どんだけ云い続けるねんなっ!?

アカン、腕までカユなってくる。



「行こ・・?」



あたしは指で頭皮をカリカリ

控えめに掻きながら振り返った。


多分、ムスッとしてるやろ、

今のあたし。


ちょっと、

怒ってるのが通じたのか煙草を

指に挟んだまま

火を着けるのを躊躇してた。



距離を置いてジッと見ているが

彼はまだ諦めようとはしないのだ。




< 21 / 254 >

この作品をシェア

pagetop