Quiet man

「未来の院長婦人になって

皆、ギャフンと言わせたり!」


「あはは・・

前向きに検討しとくわ・・。」


「・・・ウソばっかりや。」



ウツロな笑いに気が付いたか。


ふふ、けど

この人かっていい人や。

ぜんぜん偉そうちゃうし。


ただ・・、

友達しか考えられへんねん・・。




もうあたし、この先はずっと

独りでもええなあ・・。

この先、もう一生・・?




( 一生か・・・・。)




あー・・、

そう思ったらあの恋は

一生に一回、

見れるか見られへんかの・・

そんな夢みたいな恋やったなぁ。



・・元気にしてやるかな?

あたしの愛すべき、ロッカーは。


バッグとお金だけ持って

出て行ったあたし。

さぞ怒った事やろな・・。



世話になったヨウちゃんにも

あたしは挨拶もせんで・・。


指輪は黙ってたら他の女にも

使い回し利くからと思って

置いて来たけど・・。


もう、どうにかしはったかな。

ゴミ箱にほかすなり・・

次の女に・・あげるなり・・。



「小野原さん、

学生さんら来たみたい。」



「・・あ、ほんまや。

凄い大荷物やなー。」



あたしは白衣やのにダッシュで

学生さんらの元へ行き、

挨拶しながら荷物を持った。



「「「本物や・・!」」」

「はっ?」



素っ頓狂な声をあげると

学生さん達は一度荷物を置き、

なぜか次々に握手を求めてきた。



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