“俺の女”




「あかりが
行った後すぐ
来たんだよ〜!」




礼は美紀さんに
言われた通り
知らなかったように
わざと驚いてるフリをする





「ひ、ヒロさん
なんで来たの??」




精一杯
演技はしてみるが
最初から知ってた分
驚き方が変になった‥






「なんだよ‥
もうちょっと
驚くかと思った。
別に…
休みだし、すること
ないから来た」




「そっか…」





…‥なんか‥



機嫌悪い‥?








「あかり 案内して」





ヒロさんはあたしの
手を引き
その場から離れる





「え!? ちょっ‥
待っっ!!
クレープが…‥!」



礼を見ると
耳の横で小さく
手を振り
笑っていた






さっそく
別行動ですか〜〜!!!?






手が痛い‥



ヒロさん
力入れすぎ〜‥




クレープももう
フニャフニャ…








案内って‥





なんのために…???





会ったばっかりで
緊張してるのに




ヒロさんは
機嫌悪いみたいだし‥





「ど、どこ行くの?!」




「…‥」





「ヒロさん…!!?」




「……」






なにか






違う……‐



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