【完】好きじゃないもん(続)

計画実行


未瑠SIDE

「直!歩くのはやい。」


そういいながらいつも通り直と通学路を歩く。


「未瑠がおそいの。ってか今日はよっしーいないのか。」

少し寂しそうな顔を見せた。

「そうだね、今頃由宇は飛行機の中かな?」


空を仰ぐと1機の白い飛行機が飛んでいた。


「ってそんなに寂しい?さっきから浮かない顔。」

「そ、そうか?まぁ、俺としてはあいつが頑張ってくれればいいんだけどな。」


にかっとやっと笑顔を見せたけどちょっと不満な私。


「そんなに、佳正くんのことばっかり気にしてると...。」


って、いきなり口走りそうになった私。

あわてて手で口を押さえる。


付き合えたとはいえこんなんじゃ私ばっかり好きみたい。


でも、あいつが聞いてきたのが悪い。


「気にしてると...何?」


首をかしげて私を見てきた。


そして、言ってしまったのだ。


< 42 / 141 >

この作品をシェア

pagetop