神の雫

屋敷に戻ると、あたりはもう暗くなりばじめていた。
東の空に見事な満月が浮かんでいる。


寂しげな空気のせいだろうか、鈴蘭は自分のしでかしてしまった事が今後引き起こすであろう事態に急に不安になった。


「おばあ様、ごめんなさい、あたし」

祖母は鈴蘭を優しく抱き締めた。

「いいのよ。言ったでしょう。
どうとでもなるの。
こんな家に縛られずともいいのよ。
大切なのは、あなたの幸せ。」

鈴蘭の瞳から涙が溢れた。

おばあ様、大好きなおばあ様。
おばあ様と一緒にいることが、あたしの幸せ。


ずっとあたしのそばにいてね。
あたしをおいて行かないでね。



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