双子じゃないあたし達【完】
そこにいたのは実。



「いつから知ってたんだよ」



「何を??」



実の頭にははてなが飛び散っている。



「俺達が双子じゃねぇって事」



実ははっとした。



俺は実に母子手帳を突き出す。



「凪が…美子都と付き合った日…」



結構最近なんだ…。



「なんで黙ってたんだよ!?」



「……凪とは…家族でいたかったから…」



今にも泣きそうな声で言った。



「……ッ」




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