籠の中の鳥

101P~201P

拓登はやっと起きて

「捺美おはよう」

と言ってキスをした。

重たい足取りで立ち上がり、作業服に着替えた。



拓登の作業服が大好きだった。


作業服は、年下って事を忘れさせてくれる、魔法のマントみたいだったんだ。

そんな馬鹿な事を妄想してると

「じゃぁ行って来るね?帰りは6時ぐらいだから」

『うん。捺美、拓登が居ないと淋しいから早く帰って来てね?』

「うん」

「行って来ます」

『行ってらっしゃい』

またキスをして、仕事に行った。


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