君と俺の事情


「清楚系女子が不良」

「うん。どう思う?」

「ありじゃないの。あ、これもね」

「…どうだか」


家に帰った矢先、結未姉ちゃんに相談した。
珍しく自分で夕飯を作ってた、結未姉ちゃんに一瞬驚いて。

ま、結未姉ちゃんはやんちゃ系女子から、頭脳明晰な不良になった人。
今回の、清楚系女子から不良女子とは、結構掛け離れてる気がするんだよね。


「あ、悪いけど、トマトジュース買ってきて」

「あ、わかった」

「集ちゃんは、その女の子を気にするっつーことは、好きなわけ?」

「は!?お、俺は、結未姉ちゃんしか好きじゃないし!!」


俺は慌ててでていった。
…結未姉ちゃんは、なんでいきなり聞いただよ…!
つか、結未姉ちゃんしか好きじゃないしって、ある意味まずいだろ…。


「耳まで赤くしちゃってさ。結未姉ちゃんしか好きじゃないしなんて、超嬉しいこと言ってくれるじゃん」
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