ボクらのオキテ
「そうなんですか?」


「うん。
だから、チームに言っといてね。」


そう言って先輩は帰ってしまう。


私は慌てて先輩の背中に、
ありがとうございました、
と返す。


試合が出来ることが嬉しくて、
やったぁ、と思わず声を漏らす。


そして、すぐに波留に報告する。


「やっとだね!」


波留は笑顔で私に言う。


「では、みんなに報告してきます。」


ふざけてそう言うと、


「頑張れーキャプテン。」


と声が返って来た。
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