ボクらのオキテ
夜の公園
しばらく公園のベンチに座って蒼と話をした。


「学校、来ないの。」


「うん...
どんな顔していけばいいのか、分かんなくて。」


なんだか昔の俺を見ているようで、
心が痛んだ。


拾の顔がちら、と頭をよぎる。


「あのさ、
普通の顔してればいいと思うよ。
あんま考え過ぎないでさ...」


俺がそうやって復帰できたように、
蒼も元のように戻れればいい。
< 72 / 73 >

この作品をシェア

pagetop