桜の追憶  短編
桜の幻想
「朝霧、愛しているよ、ずっと。」

「総司。私も愛してる。」

そう言って抱きつこうとする。

するとその瞬間総司が桜の花弁に変わり、消えてしまう。

「っ総司!!??」

がばっと私は飛び起きる。

「ゆ・・・め・・・?」

またこの夢を見る。

はあ・・・何度目だろう?

私は目に浮かぶ涙をごしごしと拭う。

起き上がり、台所に行き水を飲む。

「ふう・・・・」

冷たい水を飲むと心が落ち着いた。

「そうだ。もうあれから三年・・・・」

私が、総司と出会い、別れてこちらの時代に戻ってきてからもう3年がたつ。

また、あの場所へ行こう。

私はそう思い顔を洗いに行った。


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