Whisper.
「着替えたか?」
前までは普通に着れていた服も
数ヶ月着ないだけで変な感じ。
「開けるぞ?」
「…うん」
一番気に入ってたのにな…なんて。
やっぱり似合わないワンピース。
「可愛いじゃん」
でも、その一言で好きになれるんだ。
このワンピースも私自身の事も。
「…ありがとう。」
「行くか」
頭を叩くその手、
大丈夫。
ちゃんと分かってたよ。
健太が一番に愛した人は、
ちゃんと健太が助けようとしてたの
知ってたよ。