俺と貴女を繋ぐ場所
第4話




両想いになってから一夜明けた。

付き合う事になったものの、昨日の帰り道では、何を話したら良いのか分からず、
とりあえず「歩くの早くないか?」とか「大丈夫か?」とか話しかけてみたものの
彼女の反応はなく…どうしたら良いのかと悩んだ。

彼女の家の前に着いて、お互いの携帯番号とアドレスを交換し、俺は家に帰った。

飯食って、風呂入って。
ベッドに寝転がりながら、彼女にメールしてみようかとか、今日の出来事・明日からの事を色々考えているうちに朝になった。

「……ねむっ。完全寝不足」

朝6時には家を出て部活の朝練に向かう。
チャリで10分足らずの距離、何回欠伸をしたか分からない。

部室棟の1階、一番奥に男子バスケ部の部室がある。

「よーっす!」

部室で練習着に着替え、眼鏡からコンタクトに変えていると朝からハイテンションなマサが入ってきた。

「うっせーな」

「おっはよーん!松本氏~」

「………」

正直、寝不足の今の俺にはコイツをかまえる程の気力は無い。

「どうした~?今日は一段とクールですなー。なに?なんかあった?」

「別に」

「なんだよ~。気になるべ~?」

“なに?なに?”とマサがしつこく聞いて来るのをあしらっていると、西島が部室に入ってきた。

「よ、よぉ…松本。その、なんつーか…昨日は…」

「…チッ」

俺は西島を睨み、舌打ちをして部室を出た。





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