ペテンな彼氏
恋愛感情と欲

気付き

 【弓亜side】

 「起っきろぉー!起っきろぉ~」

 ・・・うるさい。
 塁さんだね、この声・・・

 ・・・そうじゃない。あれ、今何時っ・・・

 「10時だよ?良く寝てたねー」

 塁さんが耳元でケラケラと笑う。

 「じゅっ・・・10時っ!?」

 「だよー」
 その瞬間、私は飛び起きる。

 やだな、あたしいつも休日でも7時には起きるのに!

 でも、あたしがこんな遅く起きた理由は自分で良く分かっている。
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