バケバケ2

5.想い





5.想い





あれから1週間後。





シイは相変わらずろくに食事も取らず、自分のアパートに引きこもっているようだった。


学校にも来ていない。


何回か食事を届けにいったが、部屋には鍵が掛かっており中に入ることができず、インターホンを鳴らしてもシイが出てくることはなかった。







帰りに灰音の入院する病院へ寄ることにした。


一階で受付を済ませ、灰音の病室へ向かう。


灰音にはあれから会っていなかった。


怖くて病室を訪ねる勇気がなかったからだ。


灰音のいる病室のドアを開ける。






白い部屋の中央に一つだけベッドがあり、灰音はベッドに座っていた。


「…洋子か。」


「体は大丈夫?」


「あぁ…大丈夫だ。」


「……。」








あの日、倉庫へ様子を見に行った私と千秋が見たのは目を疑うような光景だった。








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