バケバケ2
シイは私の身体を抱き寄せた。
「ありがとう…ごめん、俺弱気になってたよ。」
シイは私を話すとベンチから立ち上がった。
「暗くなって来たし、帰ろう。家まで送る。」
「そうだね、ありがとう。」
帰り道、シイはあまり喋らなかった。
私の家の前まで送ってくれたシイはすぐに私に背を向けた。
「じゃあ、また。」
シイは背を向けたままそう言って歩き出した。
「待って!」
シイがどこかに行ってしまう気がして、思わずシイの手を掴んだ。
「私もシイが好き…!」