バケバケ2





「どうして…」


「どうしてって、ここは失ったものや時にまた出会える場所ですから。」


時雨はそう答えると梅雨さんの頭を撫でた。


「まさか、お前の目的って…」


「そうです。僕の目的はずっとひとつでした。」



10年前、梅雨さんは時雨と契約すると言って死んだ。


俺は時雨が梅雨さんを騙し、力を手に入れるために殺したのだと思っていた。


10年前のあの言葉、あれは時雨が梅雨さんに嘘をついていたと思っていた。


「僕の目的は…」


あれは、本当の…








「梅雨との再開です。」










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