バケバケ2

5.衝突





5.衝突





体から黒い粒子が溢れ、真っ黒な巨大な鎌を形作り俺の手の中に収まった。


早月のバケバケと戦った時と同じく、体に激痛が走る。






「痛いですか?」


時雨が俺に尋ねる。


「その痛みはあなたの罪ですよ、シイ君。バケバケの命を犠牲にして力を手に入れた代償です。そもそもただの人間の体がバケバケの力に耐えられるわけがないんですから。」


「そんなこと分かってる。」


きっと、時雨の身体にも同じ痛みがあるはずだ。


「僕たちはどこまでも似ていますね。」







傘の先端から水の弾が俺に向かって発射される。


鎌でそれを弾きながら時雨との距離を詰める。














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