作品集・LOVE MELODY
私は就業開始ギリギリまでパウダースペースで悩み、オフィスに入った。



「おはようございます」


沢田君と一夜を共にした罪悪感から、いつもよりもちいさめの声で課長に挨拶した。


「おはよう・・・」
課長は朝から眉間に皺を携えて不機嫌だった。


私と目を合わそうとせず、声だけで挨拶を返した。



「…大迫…話がある…」


挨拶を交わした後、課長がポツリと呟いた。





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